二関節筋革命シリーズ
二関節筋革命シリーズ
二関節筋研究で知られる熊本水頼先生(京都大学名誉教授)にインタビュー。二関節筋という概念がもたらす工学、医学、スポーツなど広い範囲への起こるべき変化について聞く。



第4回
二関節筋の応用

最終回の第4回は、「二関節筋の応用」と題し、二関節筋理論の応用として、ホンダの自動車に搭載されたツイン・レバー・ステアリング(TLS)を紹介。高齢者の運転ミスを少なくすることから始まったが、操作性が高く、高速でも操作性は衰えないため、F1でも使用。ラップタイムを短縮している。また、高齢者の下肢筋力低下に対してもこの理論を用いると、効果的な運動処方が可能。現実に実現しつつある二関節筋理論の応用から、新しい視野が広がる。




第3回
二関節筋の働き

二関節筋を進化史のなかで考える第3回。二関節筋は鳥にもネコにもカエルにもあるが、陸上にあがる前、シーラカンスにその原型をみることができる。さらにさかのぼり、脳をもたない5.7億年前に出現した原索動物、ナメクジウオはきれいなS字で泳ぐ。その筋肉の微細構造はヒトと同じである。これは何を意味するか?





第2回
二関節筋の働き

第2回は、二関節筋の働きについて、熊本先生手作りのモデルとともに解説していただく。3対6筋からなる絶妙な機構がわれわれの身体に備わっている。そのことを直視していこう。





第1回
二関節筋とは

二関節筋は2つの関節にまたがる筋をさすが、この二関節筋はどういうはたらきをしているか。なぜ、この二関節筋という機構が生物に備わっているのか。ロボットとヒトはどこが違うのか。「あなたの肘や膝にモーターはついていない」と当たり前の事実から語る。約15分。


熊本水頼(くまもと・みなより)
京都大学名誉教授、株式会社計算力学研究センター顧問
1949年九州大学農学部卒。1960年京都大学講師、医学博士、教授(1990年退官)。1964年開催の東京オリンピックに際して、バイオメカニクスの専門家としてカヌー競技のトレーニングドクターを務めた。著書(編著書含む)に『二関節筋―運動制御とリハビリテーション』『ヒューマノイド工学―生物進化から学ぶ2関節筋ロボット機構』『バイオフィードバック法の基礎と臨床―神経・筋機能回復のための』『身体運動の制御』など。